化粧品OEMは海外?国内?ブランド成功のために知るべき判断基準

この記事の目的

JETROや経済産業省などの公式データをもとに、海外OEMと国内OEMの違い・コスト・法的リスクを徹底比較し、自社ブランドに最適なパートナー選びの判断軸を獲得する。

この記事の監修者
株式会社スマイリーメソッド代表取締役 今藤 志保
今藤 志保(株式会社スマイリーメソッド代表)

1983年生まれ。福岡県出身。大学卒業後、株式会社東北新社に入社。CM制作を主な業務として化粧品などの広告を学ぶ。その後、27歳で故・松岡康雄(ローソン代表取締役会長)から経営の道を示され、化粧品メーカーを立ち上げる。インバウンド市場に注目し、在日外国人に対し人材育成プログラムを提案。全国のドラッグチェーンや免税店などへ美容部員を派遣し、累計2,000人以上の美容部員を教育、現場へ送り出してきた。2018年に、化粧品開発会社である『株式会社スマイリーメソッド』を立ち上げ、原料の研究から製品化までワンストップでOEMを行なっている。

詳しいプロフィールはこちら ▶︎

スキンケアブランドの立ち上げにおいて、かつては国内OEMでの製造が当たり前でしたが、近年は海外OEM(とくに韓国・中国)という選択肢をリサーチする企業が急増しています。

「海外のほうが安く作れるのでは?」
「韓国コスメのようにトレンドを取り入れるなら海外一択?」

といった疑問をお持ちの経営者様も多いでしょう。

事実、JETROによると2024年の韓国「Kビューティー」輸出額は100億ドルを突破しており、韓国OEM・ODM 108社の総売上は8兆6,695億ウォン(前年比13.5%増)に達しています。

しかし、化粧品OEMの選択は、単なる「製造場所」の比較ではありません。ブランドの信頼を守り、長期的に利益を最大化するための重要な「経営戦略」です。

製造単価だけで判断すると、薬機法対応・原産国表示・品質再現性などの「見えないコスト」で逆に損失を出すケースが頻発しています。

この記事では、現役の化粧品メーカー経営者の視点から、JETRO・経済産業省・消費者庁などの公式データを参照しながら、海外OEMと国内OEMの違いと選び方を徹底解説します。

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あわせて読みたい:【完全ガイド】化粧品OEMで失敗しない始め方化粧品OEMとODMの違いとは?6観点の徹底比較

目次

化粧品OEMでブランドを立ち上げる3つの方法

化粧品ブランドを立ち上げる方法は一つではありません。自社で工場を持って製造する方法もあれば、OEMメーカーへ製造を委託する方法、さらには企画から販売サポートまで依頼できるワンストップ型OEMを活用する方法もあります。

どの方法を選ぶかによって、必要な資金・開発期間・専門知識・事業リスクが大きく変わります。

化粧品ブランド立ち上げ方法の比較

方法初期投資の目安開発期間専門知識おすすめ度
自社開発・自社製造数千万円〜数億円1〜3年非常に必要
OEMメーカーへ委託100〜500万円程度3〜8か月必要★★★★
ワンストップ型OEMパートナー100〜500万円程度3〜6か月少なくて済む★★★★★

① 自社開発・自社製造

自社で研究開発を行い、自社工場で製造する方法です。

自由度が高く利益率も高くなりますが、化粧品製造業許可・化粧品製造販売業許可・研究設備・品質管理体制などが必要となるため、大手化粧品メーカーや、長期視点でブランド価値を築きたい企業向けの方法といえます。

② OEMメーカーへ委託(最も一般的な方法)

OEMとは、自社ブランドの商品製造を専門メーカーへ委託する仕組みです。

現在の化粧品業界では最も一般的な方法であり、少ない資金で事業を始められることが特徴です。OEMとODMの実務的な違いをより深く理解したい方は、化粧品OEMとODMの違いとは?6観点の徹底比較もご参照ください。

OEMメーカーが担当ブランドオーナーが担当
処方開発・製造・品質管理ブランド戦略・販売・マーケティング

③ ワンストップ型OEMパートナー

近年増えているのが、単なる製造受託ではなく、ブランド設計から販売戦略までサポートするワンストップ型OEMです。

特に初めて化粧品事業へ参入する企業にとっては、「何から始めれば良いかわからない」という状態から相談できるため、事業全体を進めやすい特徴があります。

一般的なOEMワンストップ型OEM
商品開発・製造が中心商品開発から販売準備までサポート
ブランド設計は自社対応ブランド設計も相談可能
販売戦略は自社対応販売戦略もサポート可能

OEMを活用すると決まったあと、多くの経営者が次に検討するのが、「海外OEMに依頼するのか、それとも国内OEMに依頼するのか」という選択です。ここからは公的データを参照しつつ、両者の違いを徹底的に比較していきます。

化粧品OEM市場の最新動向|世界70兆円市場と韓国OEMの急成長

海外OEMと国内OEMを論じる前に、まず世界・日本・韓国それぞれのOEM市場の規模感を公的データで把握しておきましょう。経営判断は、必ず一次情報に基づいて行うべきです。

世界の化粧品市場は約70兆円・年率4〜6%成長(経済産業省)

経済産業省「化粧品製造業をめぐる状況」(2025年12月公表)によると、世界の化粧品市場規模は約70兆円程度、年率4〜6%で成長中とされています。この巨大市場のなかで、日本のOEM事業者は国内出荷だけでなく、グローバル受託も視野に入れる段階に入っています。

日本国内の化粧品出荷金額については、日本化粧品工業会の化粧品出荷統計によれば、2024年は前年比5.5%増の1兆3,745億円と回復傾向にあります。

韓国「Kビューティー」輸出100億ドル突破(JETRO)

海外OEMの代表格である韓国は、ここ数年で爆発的な成長を見せています。JETRO「韓国化粧品大手コスマックス、OEM・ODM戦略で海外進出を加速」によると、2024年のKビューティー輸出額は100億ドルを突破

韓国国内のOEM・ODM関連企業108社の総売上高は、2023年に8兆6,695億ウォン(前年比13.5%増)に達しています。

韓国OEM「ビッグ3」が国内シェアの40%を独占

韓国OEM業界は、「コスマックス」「韓国コルマー」「コスメカコリア」の3社が国内市場シェアの約4割を占める寡占構造になっています。

とくに最大手のコスマックスは、2024年のグループ売上高が約3兆400億ウォンに達し、中国・米国・インドネシア・タイなどに製造拠点を展開しています。

企業特徴規模感
コスマックス世界最大手の化粧品OEM。グローバル展開に強み2024年グループ売上 約3兆400億ウォン
韓国コルマーアモーレパシフィック・LG生活健康と契約。研究開発に強み売上高研究開発費比率5%(日本企業の約1.5倍)
コスメカコリアK-ビューティーOEM大手3社の一角

注目すべき指標|韓国コルマー研究開発費比率5%(日本は3〜4%)

JETRO「K-ビューティーの軌跡と展望」によると、韓国コルマーの売上高研究開発費比率は5%であり、日本の資生堂(約3%)・花王(約4%)と比較しても高い水準です。これが「韓国コスメは成分がトレンドに強い」と言われる構造的な背景です。

裏を返せば、「トレンド成分の早期実装」を求めるなら韓国OEMの優位性は明確。一方で、品質再現性や薬機法対応の確実性を求めるなら国内OEMの優位性が際立つ、というのが本記事の結論になっていきます。

海外OEMのメリット・デメリット完全比較

海外OEMの4つのメリット

海外のOEMメーカー(特に韓国・中国など)には、以下のような明確な特徴があります。

  • 製造コストを抑えやすい:人件費や材料費が安い地域では、製造単価を抑えられる傾向があります。とくに大量生産では差が顕著です。
  • トレンドへの対応が早い:韓国OEMの研究開発費比率は5%と日本企業より高く、CICA・レチノール・ナイアシンアミドなど話題の成分をいち早く製品化できるスピード感があります。
  • 容器・パッケージの自由度が高い:とくに韓国OEMは既存容器のラインナップが豊富で、金型をゼロから作らなくてもスタイリッシュなものを選べるケースが多いです。
  • 大量生産への対応力:大規模な設備を持つ工場が多く、販売数量が巨大なブランドにとっては魅力的な選択肢となります。

海外OEMの5つのデメリット・リスク

一方で、海外OEMを検討する際は、日本国内での販売に伴う「見えないリスク」を考慮しなければなりません。これは製造単価の安さでは絶対に取り戻せない損失を生みます。

  • コミュニケーションの難しさ:言語や文化、商習慣の違いにより、繊細な使用感の調整や品質基準の共有で認識のズレが生じやすいです。
  • 品質再現性のハードル:サンプル段階では問題なくても、量産時に原料が安価なものに置き換えられたり、製造ラインの温度差でテクスチャーが変化するケースがあります。第三者検査や現地訪問などの追加管理コストを考慮する必要があります。
  • 納期と物流のリスク:国際情勢の変化や通関手続きの影響を受けやすく、「商品があるのに手元に届かない」という欠品リスクが国内より高くなります。
  • 薬機法・成分規制の責任所在:海外OEMは日本の薬機法対応を保証しません。日本市場で販売する場合の「全成分表示の正確性」「広告表現のNGライン」「販売時の効能効果56項目の遵守」はすべてブランドオーナーが責任を負います。
  • 原産国表示の法的リスク:海外で製造した商品を「日本製」と誤認させる表示は、景品表示法違反(原産国不当表示)として行政指導や措置命令の対象になります。詳細は次章で解説します。

国内OEMのメリット・デメリット完全比較

国内OEMの4つのメリット

国内OEMの最大の価値は、ブランドの信頼を守るための「安定供給」と「リスク回避」にあります。

  • コミュニケーションがスムーズ:日本語での細かいニュアンスの共有や、開発途中の機敏な調整が可能です。サンプル評価のサイクルが圧倒的に速くなります。
  • 品質管理が圧倒的に高い:日本の工場はGMP(ISO22716)など衛生管理基準が非常に厳格であり、肌に触れる化粧品の安心感は海外メーカーを上回ります。詳細は化粧品GMP(ISO22716)完全ガイドもご参照ください。
  • 薬機法・表示対応を相談しやすい:日本の法律(薬機法・景品表示法・公正競争規約)に基づいた成分表示や広告表現の助言が得られます。
  • 納期が安定しやすい:輸送トラブルが少なく、計画的な在庫管理ができるため、リピート販売を重視するブランドに適しています。

国内OEMの2つのデメリット

  • 製造コストが高くなる場合がある:海外と比較すると、人件費や原料費の影響で製造単価が高くなる傾向があります。
  • 大量生産時のコスト競争力:薄利多売のモデルの場合、海外ほどの圧倒的なコスト競争力が出にくい場合があります。

ただし、後述するように「製造単価」だけで判断すると、海外OEMの管理コストや原産国表示リスクで結局国内のほうが総コストで安くなるケースも多々あります。

「Made in Japan」表示の法的ルール|消費者庁・公正競争規約

海外OEMを検討する際に絶対に押さえなければならないのが、「原産国表示」の法的ルールです。「ブランドが日本企業」「企画が日本」というだけでは「日本製」と表示することはできません。

消費者庁「商品の原産国に関する不当な表示」のルール

消費者庁「商品の原産国に関する不当な表示」(昭和48年公正取引委員会告示第34号)では、原産国を消費者が誤認するような表示を景品表示法違反として禁止しています。具体的には以下のような表示が問題視されます。

  • 外国で生産された商品なのに、日本の国名・地名・日本語のみの表示で「日本製」と誤認させる
  • 逆に、国内で生産された商品なのに、外国の地名・国旗・外国デザイナー名で「外国製」と誤認させる

化粧品公正競争規約の業界自主基準

化粧品業界では、景品表示法に加えて化粧品公正取引協議会「化粧品の表示に関する公正競争規約」が業界自主基準として定められています。この規約は、公正取引委員会の認定を受けた業界ルールで、化粧品の容器・外箱・付属文書・広告における表示の適正化を求めています。会員でない事業者でも、業界の正常な商慣習として景品表示法の解釈に参酌されるため、実質的に遵守が必要です。

過去の措置命令事例|2019年高島屋ケース

原産国不当表示で行政処分を受けた事例

2019年6月13日、消費者庁は株式会社高島屋に対し、同社が供給する化粧品及び雑貨に係る表示について、景品表示法違反(同法第5条第3号「商品の原産国に関する不当な表示」に該当)として、第7条第1項に基づく措置命令を実施しました。
このような措置命令は、行政指導以上に重い処分であり、社名・違反内容が公表されることでブランドの社会的信用が失墜します。海外OEMで製造した商品を扱う際は、表示の一字一句に細心の注意が必要です。

「日本製」と表示できる条件

海外で製造した商品を「日本製」と表示することは原則できません。「実質的な変更をもたらす行為が最後に行われた国」が原産国とされるため、海外で中身を製造した場合、日本で充填・包装のみを行っても「日本製」とは表示できないケースが大半です。

「中身は韓国製造、容器とパッケージは日本」というハイブリッド型を採用する場合は、主な製造工程ごとにその工程を行った国を併記するなど、誤認を生まない正確な表示が必要になります。判断に迷う場合は、必ず公正競争規約や弁護士・行政書士に確認することを強く推奨します。

ブランド立ち上げの流れは国内OEMと海外OEMでどう違う?

ステップ国内OEM海外OEM
ブランド企画1〜2週間1〜2週間
OEM選定・打合せ2〜4週間4〜8週間
処方開発・試作1〜3か月2〜4か月
容器・デザイン決定1〜2か月2〜3か月
商標出願準備2〜4週間1〜2か月
量産準備1〜2か月2〜4か月
初回納品1〜2週間1〜2か月(通関・輸送含む)
合計4〜8か月8〜15か月

※上記の期間は目安です。海外OEMは輸送や通関の手続きにより、国内よりもリードタイムが長くなる傾向があります。季節商材やトレンドに合わせた発売タイミング戦略を考えると、立ち上げ期間の差は経営上の大きな要因になります。

「円安だから海外OEMが有利」は本当か?総コスト分析

「海外=安い」と判断するのは危険です。製造原価だけでなく、海外OEMには国内では発生しない「見えないコスト」が複数存在します。

海外OEMで発生する「見えないコスト」7項目

  • 渡航・出張費:現地工場視察・量産立会いで複数回の渡航が必要
  • 通訳・コーディネート費:商習慣の違いを埋めるブリッジ役の人件費
  • 第三者検査機関の利用費:成分検査・微生物検査などの品質保証
  • 関税・通関手数料:日本への輸入時に発生
  • 国際輸送費・保険料:海上輸送・空輸の運賃と貨物保険
  • 薬機法リーガルチェック費:日本販売向けの全成分表示・広告表現の弁護士確認
  • 為替リスク・決済コスト:契約後の為替変動による予算ブレ

これらを加算すると、国内で製造するのと総コストが変わらない、あるいは管理コストを含めると国内のほうが効率的だったというケースは非常に多いです。とくに小ロット〜中ロット(数百〜数千個)の段階では、製造単価の差より「見えないコスト」のほうが事業の利益率を圧迫します。

小ロットなら国内OEMのほうが柔軟

意外に思われるかもしれませんが、小ロット製造に関しては国内OEMのほうが柔軟な場合が多いです。海外OEMは効率化のために「数千〜数万個単位」の受注を基本とする工場が多く、小ロットだと単価が跳ね上がります。一方、国内OEMにはテストマーケティング用に100〜500個単位から相談できる工場も増えており、資金を固定資産(在庫)に変えすぎずに市場の反応を見ることができます。詳細は化粧品OEMの小ロット完全ガイドもご参照ください。

「日本製」というブランド資産の経済価値

消費者の意識として、アジア圏を中心に「Made in Japan」「日本処方」という言葉は、品質への信頼そのものです。とくにスキンケア商品のような「肌に直接触れるもの」においては、日本製の信頼はマーケティング上の強力な武器になります。

越境ECや現地販売であっても、「中身は日本製造」というブランド価値は非常に重要です。初期は国内OEMでブランドの「核」となる品質を作り込み、ファンを獲得してから現地生産を検討するルートのほうが、ブランド毀損のリスクを避けられます。販売チャネル別の戦略は化粧品OEMの原価率は何%が正解?利益率70%を実現する販売チャネル別戦略もご参照ください。

海外OEM/国内OEMが向いているケースの判断軸

ここまでの内容を踏まえ、どちらのOEMが自社に適しているかを判断する軸を整理します。

海外OEMが向いているケース

  • 価格競争が中心の安価な日用品・アメニティ商品
  • 圧倒的な大量生産が前提の商品(数万個〜数十万個)
  • 現地市場専用として販売するブランド(韓国・東南アジア向け等)
  • トレンド成分の早期実装を「売り」にしたヒット商品狙い
  • 薬機法対応・原産国表示を社内で確実に処理できる体制がある

国内OEMが向いているケース

  • スキンケアブランド(品質へのこだわりが売上に直結するため)
  • 高付加価値商品・プレミアムライン
  • 越境EC・百貨店販売・サロン専売など、信頼性が重要な販路
  • 長く愛され、リピート購入を生み出すブランド
  • 小ロット(100〜数千個)からのテストマーケティング型
  • 初めての化粧品事業で、薬機法・GMP・表示対応を相談できるパートナーが欲しい

OEMメーカー選びで本当に重要なのは単価ではない

化粧品事業において重要なのは、「1個あたりの単価」だけではなく、「事業を継続的に成長させられるか」という視点です。どれだけ安く作れても、品質トラブルで炎上したり、納期遅れで欠品して機会損失を出せば、ブランドは一瞬で終わってしまいます。化粧品OEMで失敗するパターンの全体像は化粧品OEMで失敗する共通点とは?在庫の山を防ぐ5つの成功法則でも詳しく解説しています。

スマイリーメソッドの推奨スタンス|「日本製×ワンストップ」の戦略的価値

ここまで海外OEMと国内OEMの違いを公的データと実務知見で解説してきました。最後に、スマイリーメソッドが現代の化粧品OEMをどう捉えているか、私たちの立ち位置を明確にお伝えします。

なぜ「海外で作って日本で売る」モデルが破綻しやすいのか

安易な海外OEMで起きている深刻な問題

「海外で安く作って日本で売れば儲かる」という発想は、製造原価しか見ていない短絡的なモデルです。実際には、薬機法対応の責任所在の不明確化、原産国表示の法的リスク、量産時の品質再現性の崩れ、リピート販売の信頼基盤の喪失など、複数の構造的問題を内包しています。SNSで一度炎上すれば、製造単価で何百万円節約しても全く埋め合わせになりません。

スマイリーメソッドが提供する「日本製×ワンストップ」の戦略

スマイリーメソッドは、「Made in Japanの品質保証」と「コンセプトから販売まで一気通貫の伴走」を1パッケージで提供する化粧品OEMパートナーです。具体的には以下のフェーズを社内で完結させます。

  • ブランドコンセプト設計:ターゲット・世界観の言語化
  • 処方開発(NMNなど希少原料含む):GMP準拠の自社工場・提携工場での製造
  • 容器・パッケージ設計:ブランド世界観に直結する選定(海外調達ルートも活用可能)
  • 薬機法・公正競争規約の完全準拠:裏面表示・広告表現を自社リーガルチームが対応
  • LP制作・広告運用・CRM設計:上市後のリピート設計まで一気通貫

一般的なOEM会社・海外OEMとの決定的な違い

領域海外OEM国内OEM(一般)スマイリーメソッド
製造単価◎ 安い△ 中△ 中
品質再現性△ 量産時に変動◎ GMP準拠◎ GMP準拠
薬機法対応× 自社対応必要○ 相談可◎ 社内チーム対応
原産国表示× 法的リスク◎ 日本製◎ 日本製
マーケティング× 対象外× 対象外◎ 一気通貫
小ロット対応× 大ロット主体○ 工場による◎ 100個〜相談可

「安く作る」を目的とするなら海外OEM、「長く売れ続けるブランドを育てる」を目的とするなら国内のワンストップ型OEM——これがスマイリーメソッドの一貫した立ち位置です。

海外OEM・国内OEMに関するよくある質問(FAQ)

「海外OEMなら最新トレンドに強い」という噂は本当ですか?

はい、トレンド成分へのアクセスについては海外(特に韓国)に分があるケースもあります。JETROによると韓国コルマーの研究開発費比率は5%で、日本の資生堂(約3%)・花王(約4%)より高水準です。最新トレンドを追いかけ、特定の成分を「売り」にしたヒット商品を作りたい場合、韓国OEMのスピード感は強力な武器になります。ただし、「その成分が日本の薬機法上で使用可能か」「日本人の肌に合った濃度か」はブランド側が責任を負う必要があるため、法務面でのリサーチ力(またはそのサポート体制)が必須となります。

越境ECや現地販売を考えている場合、海外OEMを選んだほうが良いですか?

実は、越境ECであっても「中身は日本製造(Made in Japan)」というブランド価値は非常に重要です。現地の消費者にとって、日本製の化粧品は「高品質で安心」という強力なブランド力があります。そのため、販売拠点が海外であっても、製造は日本で行い、パッケージングのみ現地対応する戦略をとる企業が増えています。海外販売が目的であっても、初期は国内OEMでブランドの「核」となる品質を作り込み、ファンを獲得してから現地生産を検討するほうが、ブランド毀損のリスクを避けられます。

サンプルは良かったのに、量産品で品質が変わることはありますか?

残念ながら、海外OEMでは発生しうるリスクです。海外工場では、量産の際、サンプルで使用した原料メーカーとは別の(より安価な)原料に勝手に置き換えられるケースや、製造ラインの微妙な温度差でテクスチャーが変化するケースがあります。国内OEMであれば、成分のトレーサビリティ(追跡可能性)が非常に高く、処方の変更には必ず事前の打ち合わせと承認が必要です。品質の一貫性を重視するスキンケアブランドであれば、この「品質の再現性」こそが最大の資産となります。

薬機法や成分表示などの専門知識がない場合、海外OEMでミスをしないか不安です。

海外のOEMメーカーは、日本の薬機法における「全成分表示のルール」や「広告表現のNGライン」までは責任を持ちません。自社でその知識を補えない場合、すべて自社でリーガルチェックを行う必要があり、そこに多大な人件費や外部弁護士費用のリスクが発生します。一方、国内の有力なOEMパートナーであれば、法規制対応を含めた「トータルコンサルティング」を前提として動くため、法的なリスクを未然に防ぐことができます。

最初はコストを抑えて小ロットから始めたいのですが、海外OEMのほうが小ロットですか?

意外かもしれませんが、小ロットに関しては国内OEMのほうが柔軟な場合が多いです。海外OEMは効率化のために「数千〜数万個単位」の受注を基本とする工場が多く、小ロットだと単価が跳ね上がります。国内OEMには、テストマーケティング用に「数百個単位」から相談できる工場が増えており、資金を固定資産(在庫)に変えすぎずに市場の反応を見ることができます。「小さく産んで大きく育てる」というD2Cの鉄則を考えると、国内OEMのほうが戦略的と言えます。

「海外製造」でも「日本製(Made in Japan)」と表記できますか?

結論として、原則として日本で実質的な変更をもたらす最終製造工程(バルク製造)を行わない限り、「日本製」と表記することはできません。もし海外で製造して「日本製」と表記すると、景品表示法違反(原産国不当表示)となり、消費者庁の措置命令の対象となります。2019年には大手百貨店が化粧品の原産国表示で措置命令を受けた事例もあります。海外で製造した場合は「原産国:〇〇」と正しく表示する義務があります。近年は「中身は海外のトレンド処方、パッケージングや検品は日本」というハイブリッド型で、品質とトレンドを両立させるブランドも増えていますが、その場合も主な製造工程ごとにその工程を行った国を併記する正確な表示が必要です。

海外OEMで「品質トラブル」を回避するための現実的な対策はありますか?

「工場に丸投げしないこと」が唯一の対策です。具体的には以下の3つが必要です。

  1. ブリッジング(仲介)の活用:言語や商習慣の壁を埋めるため、日本の化粧品製造の実務に精通したコーディネーターや仲介業者を介在させること。これにはコストがかかりますが、トラブル時の損失を考えれば必要経費と言えます。
  2. 第三者検査機関の利用:製造直後の検品を現地の担当者任せにせず、国際的な品質検査機関に依頼して、成分や菌検査のレポートを確実に取得すること。
  3. 処方の固定化:原料メーカーや配合比率が勝手に変わらないよう、契約書で「事前の承諾なき処方変更の禁止」を明記すること。
結局、ブランド立ち上げの「最初の1品目」はどちらにすべきでしょうか?

「販売チャネル」と「何で勝負するか」で決めるのが最も失敗しません。

  • 海外が向いている:インフルエンサーマーケティングで「成分名」や「話題性」をフックにSNSで爆発的な初動を狙う、消耗品性の高い商品。
  • 国内が向いている:顧客との対話やカウンセリングを重視するD2C、サロン専売、あるいは「一度使ったら手放せない」という体験を重視するスキンケアブランド。

最初にどちらを選ぶか迷う場合、「まずは国内でブランドの核となる定番商品を開発し、ファンが増えてから海外のトレンド成分を使った攻めの商品を作る」という二段構えの戦略をとる経営者が、長く生き残る傾向にあります。

まとめ

海外OEMと国内OEMには、それぞれに異なる長所と短所があります。世界の化粧品市場は約70兆円、年率4〜6%で成長するなか、韓国「Kビューティー」の輸出100億ドル突破に象徴される海外OEMの伸長は無視できない潮流です。一方で、日本の化粧品出荷は2024年に前年比5.5%増の1兆3,745億円と着実に拡大しており、「Made in Japan」のブランド価値は依然として世界トップクラスです。

コスト面だけで判断せず、自社のブランド戦略・販路・将来の展開計画に合わせてパートナーを選ぶことが成功への近道です。

  • 戦略的選択力:「短期の話題性(海外)」か「長期の信頼(国内)」か。自社の今のフェーズに合わせ、勝ち筋を明確に定義しているか。
  • 総コスト把握力:製造単価だけでなく、管理工数・物流リスク・法務リスクを含めた「経営全体への影響」を計算に入れているか。
  • リスク管理能力:トラブルが起きた際、日本語で迅速に解決を図れるか。原産国表示や薬機法のリスクを事前に防ぐ設計ができているか。

成功するブランドは、この3つの視点でパートナーを定めています。「良いものを作ったのに、供給が止まって売れない」「法規制で広告を打ち直す羽目になった」。そんな事態を避けるために、OEM選びを商品開発の起点に据えること。これが、化粧品市場で長く儲かるブランドを築く唯一の道です。

SMILY METHODでは、企画から処方、デザイン、マーケティングまでトータルサポートを行っています。「初めての化粧品OEMで何から手をつけていいか分からない」という経営者様は、ぜひ一度、無料相談をご活用ください。貴社の強みを活かした「失敗しないブランドづくり」を全力でサポートいたします。

化粧品OEMの全体像は化粧品OEM完全ガイド、アイテム別の選び方は化粧品OEMの種類|アイテム・剤型・メーカー業態の選び方、ブランド立ち上げ・ネーミング戦略はオリジナル化粧品の作り方完全ガイドもあわせてご覧ください。

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SMILYMETHODは、妥協なき「水と成分(NMNなど)」へのこだわりから、希少な「裏面のリーガルデザイン」、自社工場と提携網による「安定供給」、そして事業の命運を握る「マーケティング戦略とLTV最大化のCRM設計」まで、他社にはない圧倒的な専門性を1パッケージで提供するプロフェッショナル集団です。

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